ヒメツチハンミョウ

*ツチハンミョウ科

 ツチハンミョウの仲間は日本に15種類おり成虫は翅鞘が半分まで縮小し(写真では暗くて分かり辛い)後翅は退化して飛ぶことができません。
 初めてこの昆虫を見たとき翅が半分しかなかったため、バッタのように不完全変態で幼虫なのかと思ってしまいましたが、おもいっきり違っていたようです。
 また、成虫の体にはカンタリジンという成分が含まれているため、触れると皮膚が赤く腫れ上がったり水泡ができるそうです。あ〜触らなくて良かった。アブね〜!
 みなさんも、この形で翅が半分しかない体長10〜30mmの昆虫は触らないようにしましょう。

 このツチハンミョウは幼虫期に『多変態』といってかなり変わった変態をするそうで、一齢ではシミ型、二齢、三齢では一見イモムシ型、四齢では三齢幼虫の脱皮した皮の中で蛹のように動かず、五齢で再び一見イモムシ型のように変化するそうです。変化はかなり大きいようですが、基本的な体制(足の本数)まで変化するものではないそう。図鑑によってはツチハンミョウの変態を過変態と書いているものもあるようですが、過変態は足がある幼虫が脱皮して足が全くない幼虫に変化するなど基本的な体制まで変化するものを指すそうです。ここまでの変態についての説明は岐阜高専の中島先生に教えていただきました。

《参考》
 変態とは?

 ほ乳類の一生は胎生といって親から同じ形の子が産まれることから始まります。これに対し、ほとんどの昆虫の一生は親から卵が産まれることから始まります。これを卵生といいますが、なかにはアブラムシのように親の体の中で卵が幼虫になって産まれる卵胎生のものもいます。
 卵からかえった幼虫は、脱皮を繰り返し親=成虫になります。こうして大きく形を変えることを変態といいます。

無変態…卵がかえると成虫になるまで、ほとんど成虫の形のもの(シミ、トビムシなど)
不完全変態…幼虫のとき、成虫にある翅や産卵管が小さい形で外から見え、脱皮ごとに大きくなって最後の脱皮で成虫になるもの(トンボ、セミ、バッタなど)
完全変態…幼虫のとき、成虫にある翅が外から見えず、最後の脱皮で翅が外から見える蛹の時期があり、これが脱皮すると成虫になるもの(チョウ、ガ、ハチ、甲虫など)

 多変態や過変態は完全変態の中でも特殊なもので、上記以外にも同変態、再変態、副変態、異変態などがあります。

 幼虫にはどんなものがいるか?

 卵から孵化した幼虫は成虫になるまで種類によって決まった回数の脱皮をし、この脱皮から次の脱皮をするまでを1つの齢期といい、その幼虫を何齢幼虫と呼びます。
シミ型…足や触角の長いもの(トンボ、カゲロウ、バタ、シロアリ、ゴキブリ、ゲンゴロウなど)
イモムシ型…足や触角の短いもの(チョウ、ガ、ハチ、ハエ、カブトムシ、タマムシなど)

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