ジョウザンミドリシジミ

 

*シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
*出現時期…6月〜7月
*食樹…ミズナラ、コナラ
*分布…武尊山
*発見難易度…☆☆☆

 ジョウザンミドリシジミが生育するのはコナラ林など開けた場所で、こちらではアイノミドリシジミやオオミドリシジミと混生しているケースが多いです。 他のゼフィルス同様、占有行動をとるのでよくバトルを繰り広げていますが、ジョウザンミドリシジミ同士ではなくオオミドリシジミやアイノミドリシジミと争っていることもあります。
 彼らは朝の8時頃から飛翔行動するので見ようとするなら早めに出かけなければなりません。午後になっているとすれば、エゾミドリシジミくらいでしょう。

 ゼフィルスは森の宝石といわれるように非常に美しく珍しいため、深山幽谷でしか見られないものと思いがちですが、意外にも里山で見られます。しかも人間生活と密接にリンクしているのです。片品村や周辺の村を見るとシイタケの原木用に育てられているコナラ林が多いのですが、これがゼフィルスにとって重要な意味を持ちます。
 コナラ林など生産林は伐採しても伐根から再び芽吹いてきて自然に成長していくため、20〜30年周期でしいたけの原木を得ることが出来ます。話しがずれますが、現在伐採している雑木林が以前に伐採された当時は運搬に牛や馬を使っていたそう。

 オスと異なりメスが好む場所というのが背丈の低い木だそうで、伐採後に成長したコナラがピッタリ当てはまります。つまり、一切手を加えず荒れ放題の雑木林よりは、人間が手を加えた生産林のほうがゼフィルスにとって好ましい環境といえるのです。
 木を伐採しているだけで感情論で反対される方がいらっしゃいますが、案外人間が手を加えたおかげで生息を維持しているケースもよくあるのです。
 私が山に入って一番感じるのは植物のランは登山道脇で多く生育しているということ。多分、登山道の整備で定期的にササや木を刈ったりしているため風通しがよくなり、ランにとって重要な菌根菌が生育しやすいのでしょう。

 山で様々な生物を見ていると、環境保護のありかたについて柔軟な発想を持たなければ逆の行為をしかねないな、と感じずにはいられません。

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