モリアオガエル

 

*アオガエル科
*出現時期…5月〜10月
*分布…尾瀬、武尊山
*発見難易度…☆☆☆

 モリアオガエルは写真のように目が赤いのが特徴で、シュレーゲルアオガエルと異なるところです。

 普通、モリアオガエルは木の枝に卵を産みつけますが(写真3段)尾瀬では池塘の周りに適当な小低木がないため、縁に産み付けます(写真2段目)。ただ、小低木があっても池の縁に産み付けるケースもあることから、オタマジャクシが池に入る場所ならいいようです。
 クリーム色の一つの卵塊には400個前後の卵があり、孵化後1〜2週間は中で泳いでいますが、その後、雨が降ると泡の中にいたオタマジャクシが水の流れに従い池塘に落ちていくのが尾瀬のケース。通常は4段目に見られるように自然落下します。

 ここで、4段目の卵塊を見ていただきたいのですが、周りに茶色の粒状の卵が見えるでしょうか?これは、死んでしまった卵なのですが、意外に孵化率が悪いのです。産卵後、3週間程経ったものを見ると表面に多数の死卵が付いていますし、場合によっては白くなって死んでいるオタマジャクシの姿を見かけます。
 モリアオガエルの場合、地上で産卵するものの泡で覆うことで適度な湿度を保ち、また、外敵から卵を守るという優れた方法をとっているのですが、私が見た限り非常に孵化率の悪い産卵方法だと感じずにはいられません。特に尾瀬ヶ原のものをみると、8割方死んでいるものをよく見かけますし、風に飛ばされたり増水で流されたため湿原で干上がっているものもあります。むしろ、ツチガエルタゴガエルのように水脈内に産卵した方がよっぽど利口だと思うのだが、これは人間サイトの勝手な考えなのだろうか?

 最下段の写真はもうすぐ成体になりかけのオタマジャクシ。大分体も緑色になってきてモリアオガエルらしくなってきました。産卵からだいたい2ヶ月経ったくらいでしょうか。尾瀬や武尊山の場合だとこのサイズは8月や9月に見られます。
 手と比べているのでお分かりいただけるかと思いますが、まだちっこいです。

 

泡は断熱材の役割

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